◆第55回日本少年野球春季全国大会・長野県支部予選(第16回秋季大会) ▽決勝 新潟15―12千曲ボーイズ=5回時間切れ=(10月26日、上越・高田城址公園野球場)
来年開催の第55回春季全国大会(3月26~31日・大田スタジアムほか)の支部予選が各地で行われた。長野県支部では26日に決勝が行われ新潟ボーイズが千曲ボーイズを下し、初出場を決めた。
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堂々と打ち勝った。創部10年目で初の春季全国大会出場を決めた新潟ナインは口々に「うれしい!」と喜びをぶつけあった。
初回1死一、三塁から4番・根津主将の先制タイムリーが飛び出すと6番・富樫も2点打で続き打者12人の猛攻で一挙7得点。千曲に反撃を許すも攻撃の手を緩めない。17安打15得点で優勝を飾った。
これまでチームの目標は夏の選手権大会出場だった。9月の東日本選抜大会支部予選で敗れ、元巨人・田中健太郎監督(45)は方針を変更。初めて「春季全国を目指す」と明言した。連日朝6時から日が暮れるまでの猛練習を課した。選手の潜在能力を認めるからからこそ。「自分も覚悟を決めた」とあえて口に出した。
富樫は4打数3安打6打点の活躍。「調子が悪くて監督から『右方向を狙え』と言われて…」とすべて流し打ち。根津も4打数3安打2打点。指揮官から配球を読むことを学び、鋭いスイングで快音を響かせた。
184センチの速球派右腕・本間は右肩を痛め、チームを離脱も、今大会から野手として復帰した。準決勝まで右腕・根津と左腕・長谷見の2枚看板で勝ち上がってきた。根津は「エースとして、投げて打って走ってチームに貢献したい」と言う。田中監督は「素直で純粋な子ばかり。だから勝たせたかった」。冬は競い合い一段とレベルアップして春の大舞台に挑む。
【新潟ボーイズ・登録メンバー】※は主将
▽2年生 ※根津真碩、佐野舜、吉倉朔馬、古俣陽祐、高橋遼生、佐久間裕貴、長谷見愛心、本間迅、富樫洸人、斉藤鉄平、山口暖
▽1年生 戸嶋快人、小野寬恭、松永碧仁、小嶋太智、鳴海善哉、竹野将生、板垣英汰、藤原遼太朗、落合二葉、若槻海斗