通算436試合に登板し182勝を挙げ沢村賞のタイトルも獲得した名投手、西武・西口文也新監督が外崎修汰内野手へまさかの「打撃指導」を行った。
異例とも言える光景に、一瞬目を疑った。新指揮官の打撃成績はプロ通算21年で7安打3打点、打率1割7分9厘。一方の外崎は、10年で912安打101本塁打418打点で打率2割4分8厘と圧巻のもの。だが、今季は127試合に出場し436打数99安打7本塁打41打点の打率2割2分7厘という成績に終わり、「(外崎の)結果が出てないからこういう(今季の)チーム成績なんだから」という期待の大きさから生まれた直接指導。指揮官自らバットを持ち「脚を上げたときの安定感がない」とアドバイスを送った。
仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチも、30日のキャンプ初日に真っ先に外崎に声をかけ、同じように「脚を上げたときの安定感がまだまだだから、内転筋を意識して」とアドバイスを送っていた。
「ほんとにプラスになると思います。(仁志コーチにも)積極的に話しかけていただいてますし」と感謝した選手会長が、好物の宮崎地鶏パワーでバットを振り込み、“アップルパンチ”とも呼ばれる力強い打撃を取り戻す。