次はオレたちが世界一。「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(11月9~24日)に出場する侍ジャパンの事前合宿が10月31日、宮崎市清武総合運動公園で行われ、巨人・戸郷翔征投手(24)と大勢投手(25)がワールドシリーズを制したドジャースを祝福した。2人はド軍の大谷翔平、山本由伸と昨年3月のWBCで共闘。刺激を受けたという戸郷は「僕らもプレッシャーもありますけど、そうなれば一番」と世界一への思いを強くした。
海の向こうが、そして日本も沸いたドジャースのワールドシリーズ制覇。戸郷と大勢も練習後にロッカーでドジャース―ヤンキースを観戦。ド軍が栄冠を手にした瞬間は…。「(9回裏)2アウトまで見てましたけど、(一緒にスマホで見ていた高橋)宏斗が(スマホを持って)取材に行ったんで見逃しちゃいました(笑い)。すごいなと。本当の世界一ですしね。後で見ようかな」と戸郷は柔和な表情で話しつつ、侍としてプレミア12での世界一へ力強い言葉を並べた。
「活躍しているのは僕らも刺激になりますし、WBCと前回(アジアチャンピオンシップ)で優勝しているんで、僕らもプレッシャーもありますけど、そうなれば一番かなと思います」
2人は大谷、山本とWBCで共闘し頂に立った。戸郷は左肩亜脱臼の故障もあった大谷について「けがをしながら強行で出たのが一番すごい。リスクを冒してでも出られるのはすごい」。WBCでは誰よりも準備に余念がない姿などを学んだが、改めて感銘を受けた。
「格好いいなと。由伸さんの投球がすごかった」とは大勢。ここまでの戦いも見ており、山本は第2戦で先発し7回途中1失点で白星を挙げていた。自身は侍でも守護神最有力候補。「僕も頑張ります。シンプルかつ丁寧に、謙虚にやります」と決意を新たにした。
合宿3日目だったこの日は、大勢が「キャッチボールの感じが良かったので」とブルペンに入り確認程度に9球投じ、戸郷はブルペンの平地でのキャッチボールなどを行った。ともに焦ることなく調整を施し、侍で歓喜を日本にもたらす。(田中 哲)