巨人から育成ドラフト4位で指名を受けた弘前学院聖愛・吹田志道投手が31日、青森・弘前市内の同校で担当の円谷スカウト、織田スカウトから指名あいさつを受けた。
188センチ、84キロの恵まれた肉体を持ち、スリークオーターのフォームから、最速144キロの直球にカーブ、カットボール、スプリット、フォークを操る右腕。担当の円谷スカウトは、吹田が持つ球界トップクラスの数値について熱弁した。プレートからリリース位置までの距離を表す「エクステンション」が、球界平均が1メートル80センチ程度のところ、吹田は2メートル10センチを計測。巨人では同程度の数値を持つ投手はおらず、阪神・才木、中日・涌井らと並んで球界トップクラスの数値を誇るという。
球持ちが良く、打者の近くでボールを離せるため、打者に球速以上のスピードを感じさせられるメリットがある。同スカウトは「2メートルを超える投手は巨人ではいない。体ができあがってスピードが自然と出てくると、なかなか打つことが難しい投手になると思う。まだ彼は全国的には無名かもしれないですけど、皆さんぜひ吹田という名前を覚えておいてください。すごい投手になると思います」と期待を寄せた。