巨人の阿部慎之助監督が31日、秋季練習に参加していた西舘勇陽投手に熱血指導した。
指揮官はブルペンで投げ込んでいた西舘に対して身ぶり手振りを交えて投球フォームを助言。約10分間、直接指導した阿部監督は「思ったことを指導しただけだから」と話しつつ、「先発で1年間やってもらいたいというのは、こっちの願い」と、先発ローテ入りへ期待を込めた。
西舘は今季、主に救援で28登板して1勝3敗1セーブ20ホールド、防御率3・82。序盤はセットアッパーを担い、夏場からは先発に挑戦した。今季15勝を挙げた菅野がメジャー挑戦の意向で、先発の穴埋めは重要な課題になる。11月からプエルトリコのウィンターリーグ(WL)に参加予定の西舘は「ウィンターでは先発をやる。そこで流れを学んで、キャンプで発揮できるように」と意気込んだ。
異国での武者修行となれば心身ともにタフさが求められる。阿部監督は「いろいろな選手がいるから一緒にできるのはプラス。自分のことも全部自分でやらないといけないし、自立という意味でもいい勉強になる」と右腕の成長を願った。