◆第49回社会人野球日本選手権▽1回戦 ミキハウス2―0ENEOS(31日・京セラD)
ミキハウスが、ENEOSとの接戦を制して21年ぶりの初戦突破を決めた。元巨人の桜井俊貴投手が先発し、8回までわずか2安打の快投。最終回に3連打で無死満塁を招いたが、一ゴロと二者連続三振に仕留め、公式戦初の完封勝利を挙げた。
桜井は、2015年ドラフト1位で巨人に入団。7年間で通算13勝を挙げ、23年にスカウトに転身した。スカウトとしてアマチュア野球と接する中で現役復帰の思いが募り、今年からミキハウスに加入。7月の都市対抗では東京Dのマウンドに立ったが、東京ガスに8回途中5失点で初戦敗退を喫していた。「なんとか都市対抗の悔しい気持ちを晴らそうというところで」。3回以降は無四球で、8回まで二塁も踏ませず。7回には150キロをマークし、オリックスに5位指名された東山玲士に“元ドラ1”の実力を見せつけた。
「チームとしてやることは守り勝つところなので、ピッチャー中心にやっていけるよう、しっかり投げていきたい」と桜井。次戦は、日立製作所とJR東海の勝者と対戦する。