中日からドラフト4位で指名された日本生命・石伊雄太捕手が1日、大阪市内の同社本店で指名あいさつを受けた。「ドラフト当日はそこまで実感が湧いてなかったんですけど、今日指名あいさつに来ていただいて、本格的に実感が湧いてきました」と充実感をにじませた。
二塁送球タイム1・9秒を切る強肩捕手は昨冬、ピッチング練習した際に最速147キロをマーク。しかもスパイクではなく、アップシューズを履いていたという。担当の山本スカウトも「地肩の強さとスローイングはすごい。今年は相手がほとんど走ってこないんですよ」と力説した。
近大工学部では、3年秋に最優秀選手賞、ベストナインは5度(外野手で1度)獲得。4年時にプロ志望届を提出したが、“3位以上縛り”だったこともあり、指名漏れして日本生命に進んだ。今年に入り、同社の特別コーチを務める福留孝介氏(元中日、阪神など)の助言で、速球に負けない打撃技術も向上してきた。「投手だけじゃなくて、選手全員、監督、コーチ、スタッフからも信頼を得るような選手を目標としています。(1年目から)正捕手というのを目指してやっていきます」と意気込んだ。
◆石伊 雄太(いしい・ゆうた)2000年8月18日、三重・尾鷲市生まれ。24歳。宮ノ上小4年から軟式の尾鷲野球少年団で始め、尾鷲中では伊勢ボーイズに所属。近大高専では2年秋から背番号2でベンチ入り。甲子園出場なし。近大工学部では1年春からリーグ戦に出場。遠投115メートル。179センチ、83キロ。右投右打。