今年レスラーデビュー50周年を迎えた大仁田厚(67)が1日、12月8日に横浜の爆破アリーナで開催されるFMWE年内最終戦「TO DO IS TO BE」大会での藤波辰爾(70)との対戦を熱望。「ドラゴン」への公開オファーを敢行した。
大仁田は同大会でのメインイベントで現在、ステージ4の食道がん闘病中の西村修(53)組との対戦を提案。西村もこれを快諾していた。しかし、10月20日に開催された大仁田、西村のトークイベントの前夜、西村は救急車で搬送され緊急入院。全身麻酔を施した上で脳に転移したがん摘出手術を7時間にわたり受け、成功。現在はICUから一般病棟に移り、今後はリハビリに励むという。
8月24日に開催された「大仁田厚デビュー50周年記念大会・川崎伝説2024」大会では伝説の地・富士通スタジアム川崎のリングで師匠ドリー・ファンク・ジュニアと電流爆破プロレスを戦い抜いた西村の現状を鑑みた大仁田は「西村選手は今、がんと戦いながら12・8FMWEのリングを目標にしてくれていると、連絡をもらいました」と話した上で「しかしながら、彼を助けてくれる存在が必要だと強く思う。いろいろあったみたいだけれど、『無我』として、かつて師と仰いた藤波辰爾選手に過去を水に流して手を差しのべてはいただけないか?とお願いしたい」と、藤波の名前を口にした。
さらに「FMWEのオフィスから(藤波の)息子さんのLEONA選手にコンタクトを取ってもらいます。返事をいただけるか分かりませんが、もし、よろしければ! 藤波選手! 西村選手を助けると思って、12・8FMWE横浜鶴見大会に参戦していただけませんか?」と公開オファーした「邪道」。
試合の形式についても「FMWEの大会ではあるけれど、藤波選手が西村選手を助けてくれるならば、意向に沿えるように考えます。切にお願いしたい」と電流爆破マッチにこだわってきた自身の試合形式の変更まで口にしながら、「ドラゴン」のFMWE参戦を懇願していた。