大相撲の大関・豊昇龍(立浪)が1日、九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)へ向けて順調な調整ぶりを示した。福岡・糸島市の部屋で行われた朝稽古で、幕内・明生(立浪)、出稽古に来ていた関脇・大栄翔(追手風)、幕内・平戸海(境川)らを相手に休みなく27番取って22勝。「いい稽古ができた」と納得の表情で振り返った。
9月の秋場所はケガ明けによる調整不足もあり、8勝7敗と思うような結果を残せなかった。先月の秋巡業でも一時体調を崩し、調整具合が懸念されたが、稽古量で周囲の不安を一掃。予定の番数は決めていなかったというが「(稽古の終わりは)息が上がるところで。ちょうど息が上がっていい感じになってきた」と語り、スタミナ面も「いい感じ」と充実した表情で話した。
この日は九州場所の新弟子検査が行われ、いとこのセルジブデー・ルブサンゴンボ(錣山)も受検をした。昔から知る間柄でメッセージのやりとりもよく行うという。元横綱・朝青龍のおいという同じ立場でプレッシャーもかかるが、「強くなれるかは本人次第。努力した人間が強くなる。稽古を我慢して、やり切ることが大事」とエールを送った。(大西 健太)