◆ブリーダーズカップ・ジュベナイルターフスプリント・G1(現地時間11月1日、米国デルマー競馬場・芝1000メートル)
1日、2日の2日間にわたる米国競馬の祭典が行われ、米国の2歳芝の短距離王者決定戦に出走したエコロジーク(牡2歳、栗東・森秀行厩舎、父トワリングキャンディ)は直線で馬群に沈み、8着に終わった。勝ったのはコリン・キーン騎手とコンビを組んだマグナムフォース(牡2歳、G・リヨン厩舎、父メーマス)。勝ち時計は56秒36(良)。
同レースに日本馬は初めての挑戦。クリストフ・ルメール騎手を背にした同馬にとって芝1000メートルは初めてだったが、2連勝となったカンナS(中山・芝1200メートル)を1分7秒2の2歳日本レコードで制した快速ぶりを発揮することができず、日本勢のトップバッターとして幸先いいスタートが切れなかった。
同馬を管理する森秀調教師はBCジュベナイルフィリーズにオトメナシャチョウ、BCジュベナイルにエコロアゼル、シンビリーブと、2歳G1に米国産馬を意欲の4頭出し。かつてシーキングザパールで仏G1モーリス・ド・ゲスト賞(1998年)、ジュライC(2000年)など英仏G1を制したアグネスワールドなどを管理してきた国際派の名伯楽も偉業を成し遂げることができなかった。
2日間で14ものG1競走が開催されるブリーダーズカップで日本馬が勝利を挙げたのは、2021年フィリー&メアターフのラヴズオンリーユーが最初で、その後のディスタフに出走したマルシュロレーヌも同日に勝利を飾っている。