◆卓球 全日本選手権カデットの部 第1日(1日、長崎県立総合体育館)
男女とも14歳以下、13歳以下、ダブルスの3種目に分かれ、年代別の日本一を争う大会が開幕した。ダブルスは準々決勝まで行われ、男子の大野颯真(13)、小林右京(12)=ともに木下アカデミー=組らが4強に進んだ。
大野颯、小林組はフルゲームの熱戦を制し、ホッとしたように笑顔を浮かべた。準々決勝は榎本潤平、大野斗真(ともに野田学園中)組と対戦。第5ゲームは9―6から追い上げられたが、11―10から大野颯がサーブからの5球目をフォアで決めて勝利。大野颯は「相手のサーブやレシーブに翻弄されて、あまり得点できなかったけど、最後勝つことができて良かった」と声を弾ませ、小林は「相手のサーブがなかなか取れなくて苦戦したけど、そこをパートナーがしっかり決めてくれた」と感謝した。
小学6年だった昨年12月に東アジアホープス大会の団体戦で初めてダブルスを組んだ。この大会はペアとしては初出場だが、大野颯は「最初は動き方もバラバラで2人でぶつかったりすることも多かったけど、今は慣れてしっかり連係も取れて、いいペアになっている」と語る。小林も「お互いに持ってないことを持っているので、弱みをカバーして攻めを生かせる」と手応えを示し、今大会の目標を「(単複)2冠」と口をそろえた。
大野颯にとっては、双子の兄・大野斗との“兄弟対決”にもなった。県大会では対戦経験があるが、全国大会では初。今大会は13歳以下シングルスでも準々決勝で当たる可能性があり、「シングルスでも勝ちたい」と意気込んだ。