J1北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵(30)が、今季初の2戦連発で生き残りへの可能性を広げる。札幌は1日、ホーム・C大阪戦(3日)に向け、宮の沢で2日連続の紅白戦を実施。主力組に入った武蔵は、前節10月19日の名古屋戦(2〇0)でチーム最多に並ぶ5点目を挙げた。「練習もいい状態でできているので。2試合連発、したいですね」。笑顔に自信がみなぎった。
名古屋戦の残像は、脳裏に焼き付いている。1―0の後半43分、左からの短い横パスに体をやや右に傾けながら、右インサイドでゴール左上にライナーでたたきこんだ。勝利を決定づけた一発を「映像で見返したら結構難しかった。ボールもちょっと浮いていたし、よく決めたなって」。そう振り返りつつ「いいイメージは残っているので」。記憶とプレーを一致させ、明日の好結果へつなげる。
残り4試合で勝ち点32の19位。残留圏の17位・柏とは勝ち点7差と負けが許されない状況に加え、C大阪には札幌でのプレー経験を持つ選手が4人いる。「絶対に勝ちたい」と声を大にした武蔵は「中でも進藤にはマジで激しく行きたい」と、3学年下のDF進藤亮佑に“宣戦布告”した。かつての僚友を破っての残留戦線生き残りへ「自分たちの最近の戦いは攻撃も守備も良くできている。そこは継続しつつ、球際とか局面の戦いは絶対に負けちゃいけない」と強調した。武蔵が闘志をピッチで見せて再度ゴールを決め、勝ち点3をつかみ取る。(砂田 秀人)