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【広島】ドラフト2位の富士大・佐藤柳之介が開幕ローテ狙う…同4位の渡辺悠斗は「新井監督に憧れています」

スポーツ報知 2024年11月2日 6時30分

 プロ野球ドラフト会議で独立リーグを除き同一年、同一チームから史上最多の6人が指名された富士大は1日、広島2位・佐藤柳之介投手(22=東陵)と同4位・渡辺悠斗一塁手(22=堀越)、ソフトバンク3位・安徳駿投手(22=久留米商)、巨人育成1位・坂本達也捕手(22=博多工)の4人が花巻市の同校で指名あいさつを受けた。即戦力として期待される佐藤、渡辺が、ルーキーイヤーに向けた意気込みを語った。

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 球のキレを武器にする佐藤が1年目で開幕ローテーション入りを目指す。担当の近藤芳久スカウトが開口一番「即戦力として期待しています」というと、佐藤は緊張した面持ちから鋭い目線に変わった。球質抜群の最速148キロの直球を投じる本格派左腕は「1年目から戦力になれるように力を尽くしたい」と先を見据え、語気を強めた。

 富士大に入学後はウェートトレで鍛え上げ、直球の質を向上させた。しかし、現段階では「プロの世界で通用するとは思っていない」。入団までに一から鍛え直し、心技体全てを向上させて全力でアピールする。「岩手の冬は寒いですけど、投げ込んで、フィジカル面も鍛えたい」。球速にこだわりはないが150キロを一つの目標に磨いていく。

 誕生日に指名あいさつを受け「22年間で一番うれしい日になりました」。プライベートの抱負には奨学金の返却と親孝行を挙げ「けがなく、親に不安をかけないように野球を長くやって、テレビでも現地でも(プレーを)見てもらえるようにしたい」と頬を緩めた。

 憧れは広島の大黒柱・大瀬良大地投手。「エースとして毎年ローテーションを守ってますし、人柄もすごく良いと聞いて話してみたい」と目を輝かせた。偉大な先輩とともに切磋琢磨(せっさたくま)し、未来のエースを目指す。

(山崎 賢人)

 ◆佐藤 柳之介(さとう・りゅうのすけ)2002年11月1日、宮城県生まれ。22歳。小3から野球を始める。大学1年春からリーグ戦に登板し、通算11勝、防御率1・45、108奪三振。3年時には大学日本代表合宿に選出された。タイトルは23年秋最優秀防御率、24年秋MVP、最優秀防御率、ベストナイン。左投左打。179センチ、86キロ。

 富士大の4番・渡辺がプロの舞台でも快音を響かせる。アドバイスを受けてみたい人物として、迷いなく「新井監督」の名を挙げた。監督の現役時にはよくテレビで活躍する姿を見ており「チャンスに強くて、ホームランも打てて、打率も残していた方。憧れています」。同じ長距離打者として広島の主砲を目指していく。

 会見で似ているタイプの選手を聞かれた近藤スカウトは「勝負強い横浜の牧君ぐらいになってほしい」と期待した。その言葉に渡辺は「牧選手のように広角にも打てるようになりたいのでうれしかった」といい、「日本を代表する選手にいつかなりたい」と言葉に力を込めた。

 現在は一塁手をメインとしているが、捕手、三塁手もこなせる。広島では「求められるポジションをやりたい」と柔軟に準備し、打撃3冠王を目指しバットを振り続ける。

 ◆渡辺 悠斗(わたなべ・ゆうと)2002年7月7日、東京都生まれ。22歳。小学生で野球を始める。大学1年秋からリーグ戦に出場。タイトルは23年秋首位打者、ベストナイン(捕手)、24年春本塁打王、打点王、ベストナイン(一塁手)。右投右打。182センチ、98キロ。

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