ドジャース・大谷翔平投手(30)が1日(日本時間2日)、ロサンゼルスのダウンタウンで行われた36年ぶりの優勝パレードに真美子夫人、愛犬デコピンと参加。特別仕様のバスから喜びと感謝を伝えた。前回世界一の2020年はコロナ禍で開催されず、球団にとって1988年以来の大イベントには22万人超が集結。その後、大谷はドジャースタジアムで開催された報告会では流暢(りゅうちょう)な英語でスピーチし喝采を浴びた。
青と白の紙吹雪が舞う光景を目に焼きつけた。大谷は愛犬デコピンを抱きかかえ、真美子夫人と2階建てのバスから見下ろした。「すごい壮観ですし、こんなに人がいるとは思ってなかったので。ちょっと圧倒されています」。世界一の優勝パレードが36年ぶりにLAの街を彩った。
現地メディアによると、ロサンゼルス市警の推計で約22万5000人の観衆が集結した。当初の見込みでは10万人程度だったというが、2倍以上の人が押し寄せた。ロバーツ監督が乗った1台目を先頭に7台中3台目に乗った大谷のバスが通る場所では「OHTANI」「MVP」「DECOY(デコピンの英語名)」コールが発生。あまりの盛り上がりに大興奮の選手も多かったが「キケ(E・ヘルナンデス)みたいに服を脱ぎますか?」と地元放送局のリポーターから聞かれた大谷は「NO.NO.Never」と笑って拒否し、家族で楽しんだ。
約1・6キロの道のりを約50分ほどかけて進んだ後、今度は本拠地ドジャースタジアムで優勝報告の祝賀会が始まった。イベント終盤にはハイテンションなMCと化したロバーツ監督から指名を受けた大谷が、4万2458人の前で照れながらも流暢な英語で話し始めた。
「This is so special moment for me. I’m so honored to be here and to be part of this team. Congratulations, Los Angeles. Thank you fans.(僕にとってとても特別な瞬間です。ここにいること、このチームの一員であることを光栄に思います。おめでとう、ロサンゼルス。ファンの皆さんありがとう)」
LAのファンの前で英語を披露するのは移籍後初めて。微妙なニュアンスの違いが生まれないように、普段の取材対応では日本語で受け答えているが、この日ばかりは特別だった。球場が揺れるほどの歓声を受け「1年目からこうやって応援してもらって、受け入れてもらって、すごく感謝してますし、最高の結果を出すことができて、チームとして素晴らしい1年だったなと思います」。これからもヒーローであり続ける。(中村 晃大)