◆プレミアリーグ第10節 リバプール2-1ブライトン(11月2日、英国・リバプール・アンフィールド)
11月2日、英国ではプレミアリーグ第10節が7試合行われ、日本代表MF三笘薫(27)が所属するブライトンはアウェイで日本代表主将遠藤航(31)所属のリバプールと対戦。週中の10月30日にブライトン・ホームで行われた同カードのリーグ杯4回戦で三笘はベンチスタートとなったが、この試合では先発に復帰。逆に遠藤はベンチスタートとなったが、後半32分にサブ出場。三笘が後半42分に交代するまで、日本代表MF二人が10分間、アンフィールドのピッチに並び立った。
試合はブライトンが前半14分に先制した。左サイドの三笘が放ったクロスを中央にいたウェルベックがうまくさばいて微妙に角度を変えると、無人の逆サイドに走り込んだカディオグルがそのこぼれ玉に飛びついた。このボールに25歳トルコ代表DFが右足を豪快に合わせて、対角線上に飛ばすと、左サイドのポストの内側をかすめてゴール。GKケレハーが一歩も動けなかった素晴らしいシュートでブライトンが1点をリードした。
前半はパスミスが多く、攻めがチグハグだったリバプールを相手に、先制点を奪ったブライトンが優勢に進めた。三笘は前半36分にも左サイドから左足を振って先制点を決めたカディオグルの足元に絶好のクロスを送った。このボールにトルコ代表DFがまたも右足をボレーで合わせたが、このシュートは惜しくも枠を外した。
後半に入ると、ホームのリバプールが一気に押し上げた。ブライトンは必死に守るが、後半24分に左サイドからガクポが放ったクロスがそのままブライトンゴールに飛び込み同点。そしてこの同点弾の3分後にはエース・サラーが右サイドから中央に切れ込み、自慢の左足を振り切ってファーサイドのトップコーナーに見事なシュートを叩き込み、逆転弾をゲット。リバプールが2-1として逆転に成功した。
しかし今度は三笘がシュート放つ。後半28分、サラーの逆転弾のわずか1分後だった。しかし左サイドから右足を合わせたシュートは惜しくもブロックされて、コーナーキックとなった。
遠藤がピッチに立ったのはこの4分後。同点を狙うブライトンの押し上げにスロット監督がたまらずセンターフォワードのヌニェスに代えて遠藤を起用。オープンになった試合を引き締めにかかった。
「彼のところでつぶされることもあった。素晴らしいプレーをしていた」と遠藤のプレーを語った三笘。代表主将との対峙は「嬉しい気持ちはあります」と語ったが、「そこよりは自分達のプレーの反省の方が多い」と続けて、逆転負けを省みた。
敗因は「1点目を取られて、乗せてしまった」と一言。同点弾を許したことで、アウェイのサポーターが一気に燃え盛り、強豪にあっという間に逆転を許したことに悔しさを滲ませていた。