◆SMBC日本シリーズ2024第6戦 DeNA11―2ソフトバンク(3日・横浜)
DeNAが昨季在籍したトレバー・バウアー投手(33)の再獲得を目指していることが3日、分かった。
レッズ時代の20年にサイ・ヤング賞に輝いた右腕は、ドジャースに移籍した21年に起こしたDV(ドメスティック・バイオレンス)問題で出場停止処分を受け、MLBでプレーすることが難しくなり、23年はDeNAでプレー。中4日の登板もいとわず、19登板で10勝4敗、防御率2・76の成績でチームをけん引した。
23年シーズン終了後には、MLB復帰を最優先に考え退団。のちにDV問題は、相手側と和解したが、MLBからは声がかからなかった。3月にはメキシカンリーグのレッドデビルズで期間限定でプレーすることを発表し、14登板で10勝0敗、防御率2・48の成績で最優秀投手賞に輝いた。メキシコでプレーしている間もDeNAは代理人を通じて獲得交渉を行っていたが、再契約には至らなかった。
10月26日の日本シリーズ第1戦(横浜)前には「この調子で日本一になってください」などと、バックスクリーンにVTRでのメッセージが流れるなど球団との関係は良好。本人も復帰を検討しているという情報もある。
今季の先発陣で2ケタ勝利を挙げたのは13勝のエース・東のみ。2年ぶりの復帰が実現すれば実績、実力は申し分なく、今季は達成できなかったリーグ優勝への強力なピースとなる。
◆トレバー・バウアー(Trevor Bauer)1991年1月17日、米ロサンゼルス生まれ。33歳。2011年ドラフト1巡目(全体3位)でDバックス入り。20年にサイ・ヤング賞。23年はDeNAでプレーして10勝4敗、防御率2.76。今季はメキシカンリーグでプレーした。メジャー通算222登板83勝69敗1セーブ、防御率3.79。185センチ、93キロ。右投右打。