◆卓球 全日本選手権カデットの部 最終日(3日、長崎県立総合体育館)
女子13歳以下シングルスで小学5年の松島美空(京都カグヤライズ)は悲願の初優勝にあと一歩届かなかった。初戦の2回戦から6戦連続ストレート勝ちで決勝に進んだが、決勝で中学1年の瓜生日咲(ひさ)に2―3で逆転負けを喫した。試合直後はベンチでタオルに顔をうずめ「優勝っていう目標だったから。その目標を達成できなくてめっちゃ悔しかった」と涙を流した。
カット主戦型の瓜生とは2大会連続の対戦だった。前回大会は準決勝でフルゲームの敗戦。雪辱を目指し、カット打ちやフォアハンドの強化に取り組んできた。第1ゲームを先取し、第2ゲームも競った展開を11―9で取り切り、王手をかけたが、第3ゲームを落とし、そこから流れを失った。「前回も瓜生さんに負けて、今回もフルで負けてしまって、めっちゃ悔しい。最後は粘り負けたから、次に当たった時は1本でも多く粘れるように頑張りたい」と悔しさをにじませた。
小学生以下の全農杯全日本選手権で世代4連覇を果たし、ユース年代の世界ツアーでも15歳以下や13歳以下で優勝を重ねてきたが、カデットでは今年も悔しさを味わった。次の目標は21日開幕の東アジアホープス大会(中国・上海)で団体、シングルスの2冠。来年1月の全日本選手権(東京体育館)では「ジュニアはランク(8強)以上。一般は3、4回勝てるように頑張りたい」と前を向いた。