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早大1年生コンビが王者・帝京大から計7トライ 5T量産のWTB田中健想「本当に、楽しくやっている」

スポーツ報知 2024年11月3日 21時49分

◆ラグビー▽関東大学対抗戦 早大48(26ー10、22―7)17帝京大(3日、秩父宮ラグビー場)

 対抗戦が行われ、早大が学生王者の帝京大に48―17で勝ち、全勝対決を制して4勝目。4季ぶりに帝京大を下し、フッカー佐藤健次主将(4年)は「ひとつのターゲットゲームだった。今日勝てたのは、試合メンバーだけではなく、Bチーム、CDEチームの雰囲気作りが勝てた要因」と、チーム一丸での勝利に充実感をにじませた。

 1年生が躍動した。前半13分、敵陣での7次攻撃からSO服部亮太(1年)が大外へラストパス。WTB田中健想(1年)が先制トライを挙げ、田中は前半だけでハットトリック。この日5トライを挙げた。服部も前後半に鮮やかなランから1トライずつを奪い、早大が挙げた全7トライはすべて1年生。田中は「1年生にしては多い人数が出ている。刺激をもらって、頑張ることができた」と振り返った。

 田中は昨季の全国高校ラグビーで、桐蔭学園で優勝。「勉強もしたい」と、早大ラグビー部の門をたたいた。「無理せずに怪我せず、を心がけている」とルーキー。高校1年時、左膝の前十字靱帯を断裂し約1年間の戦線離脱を経験。「ラグビーをやり続ける、離脱しない」とテーマを掲げている。1年生からレギュラーの座をつかみ、大一番で躍動。「まず、ラグビーをできていることがすごく楽しい。本当に、楽しくやっている」と充実感をにじませる。

 早大の大田尾竜彦監督は、田中について「1年生ではめずらしいが、気負いせずにスイッチを入れられる」と、勝負強さを評価。一方で「田中のトライは、FWのファイトがあったから」と、チーム力での得点も強調した。1年生ながら司令塔を務める服部についても「恵まれた才能をもっている」と、力を認める。6年ぶりの対抗戦優勝へ、10日は筑波大戦を迎える。主将の佐藤は「夏に(帝京に)勝って、1週間後に天理に負けた。同じ状況で、慢心はできない。夏に負けたことを踏まえて、準備を頑張りたい」と、気持ちを切り替えた。

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