中日新聞社顧問・名誉会長で中日ドラゴンズ元オーナーの白井文吾(しらい・ぶんご)さんが10月29日、老衰のため死去していたことが4日、分かった。96歳だった。葬儀は近親者で執り行った。
白井さんは2000年3月から球団史上最長の20年にわたってオーナーを務め、03年オフにOBの落合博満氏を監督として招へい。落合氏は04年から11年までの任期中にリーグ制覇4度を成し遂げ、07年には53年ぶり2度目の日本一も達成した。白井氏は13年オフにも、球団初のGMとして落合氏を再び招へい。チーム強化に成功する一方で地元の有力企業やスポンサーなど、球団内外で反発も多かった落合氏を一貫して擁護する立場だった。
12月10日に名古屋市内でお別れの会を開く予定にしている。
中日・吉川克也代表取締役球団社長「お元気だとお聞きしていましたので、突然の訃報に驚いています。長い間オーナーをお務めいただき、ご功績は計り知れません。ここのところ成績低迷を大変申し訳なく思います。謹んでご冥福をお祈りいたします」
中日・井上一樹監督「長きにわたり、いろんな方面でご尽力していただき、素晴らしい功績を残されました。強いドラゴンズをつくっていただいたなかで、選手をさせてもらったことも感謝しております。心からご冥福をお祈り申し上げます」