◆第49回エリザベス女王杯・G1(11月10日、京都・芝2200メートル)
昨年の勝ち馬、ブレイディヴェーグがマイルCSに参戦を表明したことで、混戦模様となった。人気のレガレイラは展開の助けが必要で、自分から競馬を動かせない点がどうか。今回のメンバーなら22年の秋華賞馬スタニングローズ(牝5歳、栗東・高野友和厩舎、父キングカメハメハ)も黙っていない。G1を勝ったあとは6戦してさっぱりの成績だが、前走のクイーンSでは6着とはいえ、57キロを背負って0秒2差だった。久々に復活の兆しが見えたといえる。
この中間は、栗東の坂路で鋭い動きを連発している。30日の1週前追い切りは53秒7―11秒6。雨の影響で重い馬場でも、ラスト1ハロン最速タイを計測した。そして鞍上に名手のクリスチャン・デムーロ騎手を迎え、反撃の準備は整った。(山下 優)