◆関西大学ラグビーAリーグ第5節・立命大38―22(前半24―10)同大(4日・たけびしスタジアム京都)
同大は立命大に5トライを奪われて敗れ、開幕5連敗となった。全8チーム中唯一、勝ち点が0のまま。22年最終節・天理大戦の勝利を最後に、リーグの連敗は12となった。
同じ京都に大学があるライバル校を相手に、同大は立ち上がりから苦戦。相手バックスに走られ、9分、16分、24分とトライを献上した。31分にゲームキャプテンのSO村岡麟太郎(4年)がゴールポスト正面からPGを決めると、38分にはSH石田太陽(3年)=ともに東海大大阪仰星=が突破し、この日チーム初トライ(村岡G成功)。10―24で折り返した。
後半は6分、WTB岩本総司(3年)=常翔学園=がインゴール右隅に飛び込んでトライ。同17分に味方をフォローしたFB上嶋友也(2年)=東福岡=がポスト下にトライ(村岡G成功)を挙げ、それぞれ9点差に迫ったが、反撃はそこまでだった。後半は立命大に2トライを奪われた。前半、後半に1人ずつ、イエローカードで10分間の一時退場者を出してしまったことも痛かった。
試合後の会見でOBの中尾晃監督は「前半、なかなか思い通りのエリアコントロール、アタックができず、ところどころのミス、反則で点をとられ、なかなか自分たちのペースでできなかったことが大きい。後半は積極的に攻撃し、惜しいところはあったが5連敗。非常に残念な結果だ」と厳しい表情。司令塔の村岡も「14人で戦う時間が20分あり、フィールドにいる選手は精神的、体力的にきつかった。(次節以降は)規律を守ってやっていきたい」とした。
リーグ戦V最多48度の名門だが、昨季は7戦全敗の最下位(8位)に沈んだ。今季も既に前節で全国大学選手権出場の可能性が消滅しているが、2年連続の入替戦行きは避けたい局面。村岡は「同志社の(伝統のジャージー)紺グレを背負っているというプレッシャーはもちろんある」と明かしたが、「そこを気にしすぎても前に進めない。自分たちは今の同志社を作るために1人1人、意識をもってやっている。同志社の未来のためにしっかりやっていきたい」と前を向いた。次節・関大戦(24日・天理親里)で連敗を止めるか。