巨人の23年ドラフト育成6位左腕・千葉隆広投手が4日、ジャイアンツ球場で行われている1軍メンバーに抜てきされた秋季練習での収穫を明かした。
今季は高卒1年目ながら3軍の先発ローテを担い、16登板で防御率1・84の好成績をマーク。2軍初登板となった10月2日の日立製作所戦でも2回を無失点に封じた。潜在能力を評価されて今回、1軍のメンバーに選ばれた有望株は「周りのメンバーがいつもとガラッと違うので、横川さんや大江さんなど同じ左投手と、キャッチボールを毎日相手を変えてやらせてもらっている。どういうふうに捉えられてるのかをちゃんと伝えてくださるので、自分の課題を見つけて、良いところは自信になる。すごく充実した練習ができています」と語った。
阿部監督から“金言”も授かった。秋季練習序盤、キャッチボール中に指揮官から声をかけられ、「体作りは1年目でやるのは当たり前。そこだけを目標にしたら体作りしてる間にすぐ終わっちゃう。それ以上の何かがないと(上のステージには)上がれないし、まして1軍で使えるような選手にならないぞ」と助言された。酸いも甘いも知り尽くすレジェンドからの言葉に、左腕は「直接言葉をいただいたので、大事にしようと思いました」と背筋を伸ばしていた。