J2横浜FCは4日、横浜市内で最終節の山口戦(10日・みらスタ)に向けて練習を行った。
今季ここまで7得点でチームトップタイのFW小川慶治朗は、この日の練習に5厘刈り(約1.5ミリ)した姿で登場。「みんな笑かそうと思ってそりました」と栃木戦が終わって帰宅した後に自らバリカンに手をかけた。「8割自分でやって、最後見えないところは妻にやってもらいました」という姿を昨夜中にチーム内のグループラインに送り、今日の練習を迎えた。
5厘刈りにするのは2010年に神戸でデビューしてから今回が3回目。17年の1回目は「15、16(年)とケガでほとんど試合出ずに『17年よし行くぞ』ってなったが、第3節くらいの開始3分で鎖骨折っちゃったんで。一発気合入れないとなと思って」、20年の2回目は「コロナでだらけて自分のプレーが出せなかったので、このままじゃ気持ち的にだらだらしているなと思って心機一転」とそれぞれ刈り上げた。17年は復帰後ケガをせずシーズンを終え、20年もその後先発した試合で得点を取ったことで「自分としてはいい兆しがあった」と振り返り、今回もその“験担ぎ”にあやかった。
チームは10月6日の鹿児島戦(1〇0)で2年ぶりのJ1昇格に王手をかけてから3戦連続で足踏みをしている。王手時に11あった3位の長崎との勝ち点差はたったの3になった。最終節の山口戦は引き分け以上で昇格が決まるものの、敗れれば長崎の結果次第で昇格プレーオフを戦うことになる。
自身の気合を入れるだけでなく「今までやってきた自分たちの力なら勝てると思いますけど、そういう絶対勝てるものも勝てなくなるかなと思った」とチーム全体の空気を何とか変えられないかと考えて頭を刈り上げたと説明。昨日プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になった試合も見てたという小川は「(DeNAの)筒香(嘉智)選手が(先制の)ホームラン打っているところも見たので。やっぱりベテランらしく頑張ってきたから最後結果出したのかなと思ったんで、しっかり昇格を横浜の一員として決めたい」と力を込めた。