ソフトバンクは4日、風間球打、中村亮太、三浦瑞樹、笠谷俊介、田上奏大の5投手と、川原田純平、仲田慶介の両内野手に対し、来季の支配下選手契約を結ばないと通達した。中村亮と笠谷以外の5選手には育成での再契約を打診。2021年ドラフト1位右腕の風間、田上、川原田は受け入れる見込みだが、三浦と仲田は他球団の支配下オファーを待つ考えを示した。
東北福祉大出身でプロ3年目の三浦は、今年7月24日に支配下登録され、1軍5試合に登板。いずれも無失点で切り抜けた。ウエスタン・リーグでは1・60で最優秀防御率のタイトルを獲得した。それだけに「何で俺が…」とポツリ。「3年間で一番いい年だったが、こういう判断をされてしまった。いろいろな人に(話を)聞きたい。(他球団の支配下オファーがあれば?)そこもしっかりと話し合って考えたい」と移籍の可能性を否定しなかった。
福岡大出身でやはりプロ3年目の仲田は、今年3月19日に緒方、川村とともに支配下登録され“育成三銃士”と呼ばれた。1軍では代走や守備固めを中心に24試合の出場で、打率2割1分4厘、0本塁打、0打点の成績。4月29日の西武戦(みずほペイペイ)でプロ初安打を放ち、スタメン二塁も2試合で託された。2軍では打率4割3厘と結果を残した。それだけに「他球団のオファーを待ちたい」と支配下契約の打診があれば、他球団でプレーする意思を示した。そして「もう一度1軍でプレーしたいと思ってやっていた…。その中でチャンスをもらえなかったのは、今までで一番と言っていいくらい悔しかった。もう一度はい上がるという気持ちです」と目に涙を浮かべ、声を震わせていた。