広島は4日、宮崎・日南市での秋季キャンプをスタートさせた。指導サポートで参加した黒田博樹球団アドバイザーは、初日から投手陣に熱血指導を繰り広げた。
「みんな来季に向けて目の色が変わっている。もうスタートしているという感じがした」
黒田アドバイザーが見守る中、キャンプ参加の投手19人中18人が初日からブルペン入りした。新井監督は打撃陣にスイング量アップを求めるとともに、投手陣にも「頭で考えてやることも大切だけど、体に覚えさせていく期間」と投球量アップを求める。投げ込みの重要性は、日米通算203勝の殿堂入り右腕が何より分かっている。
「もちろん肩は消耗品というのは分かった上で、どこかで勝負を懸けないといけないときは、みんな人それぞれある。僕もどちらかというと、そういうタイプだった。ここに来ている選手は、腹をくくって勝負しないといけない選手が多いと思う。このプロの世界、技術が高い人が勝っていく。限界を超えるというか、リターンを求めるには、リスクを背負っていかないといけない」
午前中のブルペンだけでなく、全体練習後の“居残り”まで熱心にアドバイスを送る姿があった。
「プロは1年1年で人生が変わっていく。来年は、先発ローテーションの半分ぐらい、ここにいるメンバーになるかもしれない。何が起きるか分からないし、何か起こさないといけないメンバーがこっちに来ていると思う。そういう意味では僕自身も楽しみ」
約1週間を予定する滞在期間中をフルに使って若手育成を手助けしていく。