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【JBCクラシック】川田将雅騎手が故郷・佐賀で涙のがばい3勝目 ウィルソンテソーロをG1級初制覇に導く

スポーツ報知 2024年11月5日 6時5分

◆第24回JBCクラシック・Jpn1(11月4日、佐賀・ダート2000メートル、良)

 ダート競馬の祭典「JBC2024」が4日、佐賀、門別競馬場で行われた。JBC初開催となった佐賀では、メインのクラシックで1番人気のウィルソンテソーロが4角先頭で4馬身差の圧勝劇を見せ、Jpn1初制覇。2日(日本時間3日)の米ブリーダーズCから帰国した川田将雅騎手(39)=栗東・フリー=は自身の同レース3勝目を故郷で飾り、涙でファンの声援に応えた。

 熱く、温かい「川田」コールが、場内に響き渡った。初の“G1級”タイトルを制したウィルソンテソーロの背で、川田が喜びに浸った。故郷・佐賀でのJBC初開催で初めて味わう感情だった。普段はしないウィニングラン、ガッツポーズを何度も繰り返し、ファンと思いを共有し、「佐賀で生まれ育ちましたし、地元でG1を勝つということがこんなに感極まるんだとうれしく思います」と大粒の涙を流した。

 まさに横綱相撲だった。道中は4番手の内。3コーナー手前から強気に動いていくと、早々と先頭に躍り出た。外からメイショウハリオが追ってきたが差は縮まらない。4馬身差をつけて圧倒した鞍上は「必ず勝つ競馬をしようと、ウィルソンとともに臨みました」と覚悟を明かした。

 ダート界の覇権争いに名乗りを上げた。同馬はここまで6度のG1級挑戦で3度の2着。それでもドバイ、韓国と海外遠征を続け、経験を力に変え、悲願の勲章を手にした。川田は「同じオーナーのウシュバテソーロに追いつけるよう、ウィルソンとともに精進していきたいなと思います」と、今年もともにBCクラシックに挑んだ昨年のドバイ・ワールドC覇者を引き合いに、夢を語った。

 開業5年目でG1級初制覇となった小手川調教師も「精神的にタフになった。勝ちにこだわるがテーマだったけど川田さんも同じ思いだったと思う」と振り返る。キタサンブラック産駒の5歳馬が、最強砂王へと突き進んでいく。(松末 守司)

 ◆ウィルソンテソーロ 父キタサンブラック、母チェストケローズ(父アンクルモー)。美浦・小手川準厩舎所属の牡5歳。北海道日高町のリョーケンファームの生産。通算19戦8勝(うち地方7戦4勝、海外2戦0勝)。総獲得賞金4億6466万9800円(うち地方2億5100万円、海外1億1984万1800円)。主な勝ち鞍はかきつばた記念・Jpn3、マーキュリーC・Jpn3、白山大賞典・Jpn3(以上23年)。馬主は了徳寺健二HD(株)。

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