ロッテが、今季まで日本ハムで1軍投手コーチを務めていた建山義紀氏(48)をコーチとして招へいすることが4日、分かった。すでに日本ハムから退団が発表されており、役職は近日中に発表される。ZOZOで行われている秋季練習にも合流する予定だ。
建山氏は、サイドスローのリリーフ右腕として日米通算499試合に登板し、38勝43敗、88ホールド、28セーブをマーク。日本ハム在籍時には現在のロッテ監督、吉井投手コーチから3年間指導を受けていた。阪神だった14年限りで現役引退した後は評論家として活動し、17~21年には侍ジャパンの投手コーチを担当。ヘッド兼打撃コーチだった金子誠氏(現ロッテ戦略コーチ)らと共に21年東京五輪で悲願の金メダル獲得に貢献した。
リーグ3位だったチームは今季、20年ドラフト1位の救援左腕・鈴木が51試合で防御率0・73と台頭したが、リリーフ全体の防御率はリーグ4位の3・38と低迷。中継ぎ陣の立て直しが急務だ。NPBのみならず、メジャーでも中継ぎ経験が豊富な同氏の加入によって、投手陣全体の底上げを図る。
◆建山 義紀(たてやま・よしのり)1975年12月26日、大阪・大東市出身。48歳。東海大仰星、甲賀総合科学専門学校、松下電器を経て98年ドラフト2位で日本ハム入団。2004年に最優秀中継ぎ賞。10年オフに海外FA権を行使し、米大リーグ・レンジャーズに移籍。ヤンキースを経て、14年6月に阪神入りし、同年限りで引退。17~21年は日本代表の投手コーチを務め、23年からの2年間は日本ハムで1軍投手コーチ。右投右打。