漫才コンビ「ネイビーズアフロ」のみながわが5日、吉本興業大阪本社で、Youtube「よしもと漫才劇場チャンネル」の生配信を行い、今年10月11日に国家資格の「気象予報士」に合格したことを発表した。
神戸大学出身の高学歴芸人・みながわは、2020年のコロナでの緊急事態宣言下で「家でできることは何かないか」と考え、吉本新喜劇座員・レイチェルから「ビックリするほどの資格を取ったら?」と助言され「知名度のある資格を」と受験を決意。だが「あまりにも見たことがない用語、数字の羅列で…」と一度は挫折した。しかし昨年、過度のランニングで疲労骨折したことで「もう一度、自宅にいる時間を生かして」と同3月から勉強に再度取り組んだ。
劇場の出番の合間に図書館に通ったり、在阪局の著名予報士からオンライン授業の効果的なアドバイスを受けるなどして「トータルして7、800時間」もかけて勉強。今年1月の受験では学科試験(マークシート)しかクリアできなかったが、学科合格が1年間有効で、8月に再受験。約1年半がかりで難しい実技(記述)も突破して、受験者数4268人中248人、合格率約5・8%の超難関の国家試験に合格した。
合格には正解率66%以上が必要だが「自己採点ではギリギリだった」と朗報を喜び「働きながらの受験なので、大学受験より難しかった。オール巨人師匠の楽屋につばを吐くぐらい難しい」と例えた。生配信の司会を務めた相方・はじり(神戸大学中退)は「合格率と好感度が同じぐらい」とイジった。
元々、子どものころからカンテレのニュース番組の気象予報士・片平敦氏のダジャレ解説に「エンターテインメントとして、楽しく伝えられる方もいるんだ」と憧れていたという。「芸人で過去に天気予報をされていた人はいないはず。新しい道を切り開きたい。天気予報、やりたいですね」と、やる気満々。所属する吉本興業は自前のBS局「BSよしもと」を持っており、天気予報番組出演の可能性も十分あり「全国の『住みます芸人』と中継をつないだり」と夢をはせ、「漫才を見てくれる目も、よき方向になり、強固なキャラ付けになるのでは。資格を最大限に生かしたい」と“新しい顔”をアピールした。