◆ストロングスタイルプロレス「初代タイガーマスクストロングスタイルプロレスVol.31」(5日、新宿FACE)
初代タイガーマスクの佐山サトルが主宰する「ストロングスタイルプロレス」(SSPW)は5日、新宿FACEで「初代タイガーマスクストロングスタイルプロレスVol.31」を開催した。
今月14日に「日本プロレス界の父」力道山の生誕100年を迎える。SSPWでは、これを記念し「力道山先生ご生誕100年記念セレモニー」を開催した。リング上には、初代タイガーマスク、コミッショナーで自民党参院議員の和田政宗氏が登場。当初は力道山の次男でプロレスラーの百田光雄も来場を予定していたが病気療養中で欠席した。
力道山は、1924年11月14日、日本統治下の朝鮮で生まれた。1940年に大相撲の二所ノ関部屋に入門。関脇まで昇進したが50年に大相撲を引退しプロレスラーに転向。、52年に日本プロレス協会を設立。日本初の本格的プロレス興行となった54年2月19日に蔵前国技館で木村政彦とタッグを組んでシャープ兄弟と対戦し、前年にスタートしたテレビ放送と共に戦後復興の象徴となり国民的ヒーローとなった。
ジャイアント馬場さん、アントニオ猪木さんら昭和プロレスの隆盛を支えた多くの弟子も育てたが、63年12月8日に赤坂のナイトクラブで暴力団員の男に刺され、1週間後の12月15日に都内の病院で39歳の若さで亡くなった。
セレモニーで初代虎は「力道山先生はプロレスの父です。私たちも先生がいなければこのリングに立っていません。」と感謝した。そして、昨年11月に同じ会場で今年9月に亡くなった小林邦昭さんとトークイベントを実施したことに触れ「このイベントには小林邦昭さんも上から見ていると思います。みなさんも小林邦昭さんと共に力道山先生の偉大な姿を百周年をお祝いすることを過ごしたいと思います」と思いをはせた。
また欠席した百田光雄のメッセージが紹介された。百田は「父も大変、喜んでいると思います」と感謝し「病気に打ち勝ってもう一度リングに上がることを夢見て頑張っていきます」と復活を誓った。最後に観客が配布された力道山のパネルを掲げ、リングアナウンサーが「力道山」とコールし、力道山が出演した1962年のフジテレビ系ドラマ「チャンピオン太」の主題歌が流れ、偉大なプロレス界の父をしのんでいた。