◆練習試合 侍ジャパン5―0広島(5日・SOKKEN)=7回制、特別ルール=
代走の切り札と期待される侍ジャパン・五十幡亮汰外野手(25)が異例の4度出場で、勝負どころに備えた。広島戦に「7番・DH」でのスタメンは2打数無安打だったが、6回に自身の代打・古賀の代走で2度目の出番。7回にも無死一塁から坂倉の代走で登場し、3球目に二盗を決めた。追加点を呼ぶ“代表初盗塁”。「一つ走れてよかった。一つも走れないで本番を迎えるのとは違う」と武器を発揮した。
何度も出場が可能な特別ルールで特訓。知らない投手との勝負は「プレッシャーをかけ、早めにけん制をもらう」という極意も実践した。さらに、タイブレークの練習で二塁走者の代走から生還。「自分のアウトセーフが勝敗を分ける経験は今季中も味わってきた。自覚しているし、重圧をかいくぐって」と本番を見据えた。
井端監督は起用を「間違いなく接戦」と予告。過去の国際大会も終盤の走塁が何度も勝負を決めた。プレミア12では、19年にソフトバンク・周東が大活躍。“ポスト周東”は「プレーボールから試合に入って観察。準備して後悔のない走塁を」と誓った。(安藤 理)