J3でプレーオフ(PO)圏の4位に付けるアスルクラロ沼津は6日、沼津市内でホーム・宮崎戦(10日)に向け調整した。同戦でJ3通算150試合出場を迎えるDF浜託巳(28)が恩返しの1勝に意欲を見せた。
19年に入団し、プロ6年目を迎えた不動の左サイドバックが節目に到達する。昨季、中山雅史監督(57)が就任以降は全試合出場を継続しており「恩を結果で返したい」ときっぱり。さらにMF染矢、MF伊東の両ベテランが今季限りでの引退を発表しており「いい花道をつくって送り出したい」気持ちもある。
チームは3戦負けなしで4位をキープ。だが沼津から14位の琉球までが勝ち点6差にひしめく大混戦となっており、1敗でもすれば一気に順位を落とす可能性もある。「気持ちが大事。勝ちたい、(J2に)上がりたい欲が相手より勝れば残り試合もうまくいく」と表情を引き締めた。
先日、母校の藤枝明誠が選手権県大会準々決勝で悪天候による再試合を制し、準決勝に進出した。「後輩も頑張ってますし、僕も負けられない」。左サイドで存在感を見せ、クラブを初のPO進出へ前進させる。
(武藤 瑞基)