アウトドア用品の「スノーピーク(Snow Peak)」の公式サイトが7日に更新され、45商品の販売停止を発表した。テント・シェルター製品等の一部について、メッシュパネル裏の素材の耐水圧が表示していた数字に満たないことなどが判明したという。
「テント・シェルター製品等のメッシュパネル裏の素材に関するご報告とお詫び」と題した文章をアップ。「この度、当社のテント・シェルター製品等の一部について、メッシュパネル裏の素材の耐水圧がお客様に表示していた数字に満たないことが判明いたしました」と報告。対象となった45商品の品番を記載したリンク先を掲載し、「当社直営店及び公式オンラインストアでの販売を停止するとともに、取扱い店舗等にも速やかな販売停止を要請してまいります」と販売停止を発表。「対象となる製品をご購入いただきました皆様をはじめ、当社製品をご愛顧いただいている皆様、またお取引先様など関係者の皆様には、多大なご心配とご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。対象製品をご購入された皆様につきましては、お持ちの製品の補修や正しい仕様にて生産された該当箇所を含むフライシートへの交換等、全社一丸となり精一杯の対応をさせていただきます」と謝罪した。
販売停止となったのは計45商品。「耐水圧に関わる仕様違い:42品番」に関しては「製品のメッシュパネルを裏側からカバーする素材に関して耐水圧が本来の仕様である『1,800mmミニマム』を満たしていないことが判明いたしました」と説明。「リップストップ生地に関わる仕様違い:3品番」に関しては「メッシュパネル裏のリップストップ生地について『75Dポリエステルリップストップ』と表示されているところ、実際には『ポリエステル素材』が使用されていたことが判明いたしました」と説明した。
【以下、公式サイトの報告】
テント・シェルター製品等のメッシュパネル裏の素材に関するご報告とお詫び
平素は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。この度、当社のテント・シェルター製品等の一部について、メッシュパネル裏の素材の耐水圧がお客様に表示していた数字に満たないことが判明いたしました。対象となる下記リンク先に記載の品番に関しては、当社直営店及び公式オンラインストアでの販売を停止するとともに、取扱い店舗等にも速やかな販売停止を要請してまいります。対象となる製品をご購入いただきました皆様をはじめ、当社製品をご愛顧いただいている皆様、またお取引先様など関係者の皆様には、多大なご心配とご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。対象製品をご購入された皆様につきましては、お持ちの製品の補修や正しい仕様にて生産された該当箇所を含むフライシートへの交換等、全社一丸となり精一杯の対応をさせていただきます。
■事象1
対象製品一覧①にて記載しております品番におきまして、製品のメッシュパネルを裏側からカバーする素材に関して耐水圧が本来の仕様である「1,800mmミニマム」を満たしていないことが判明いたしました。
■事象2
対象製品一覧②にて記載しております品番におきまして、メッシュパネル裏のリップストップ生地について「75Dポリエステルリップストップ」と表示されているところ、実際には「ポリエステル素材」が使用されていたことが判明いたしました。
■対応
11月7日より順次当社直営店及び公式オンラインストアでの販売を停止するとともに、取扱い店舗等にも速やかな販売停止を要請してまいります。
また、対象製品をご購入された皆様につきましては、お持ちの製品の補修や正しい仕様にて生産された該当箇所を含むフライシートへの交換等の対応をさせていただきます。補修・交換、その他の対応策や期間につきましては製品ごとに異なる予定であり、1ヶ月を目処に詳細をあらためてお知らせいたします。今回の事象であるメッシュパネル裏の耐水圧の件も含め、その間の通常の使用には問題ございません。
■経緯
2024年9月9日にお客様より、リビングシェルアイボリー(TP-623-IV)の水漏れの症状に関するお問い合わせをいただきました。社内にて製品を確認したところ、撥水不足等の生地不良であると判明しました。これを機に、総合的に調査をしたところ、撥水不足等の生地不良の発生は他に確認されませんでしたが、9月20日にサプライヤーから、メッシュパネル裏に「耐水圧 1,800mmミニマム」とは異なる素材を使用している可能性がある旨の回答を受け取りました。その後、同サプライヤーに製造を委託している他の製品のメッシュパネル裏の素材に関して、当社が規定しているスペックとは異なる生地の仕様が存在することを新たに確認したため、今回のご報告と対応に至りました。
■原因
メッシュパネル裏の素材において、サプライヤーと当社の間で、製品や素材の仕様について定めたスペックシートとは異なる仕様で製品が製造されておりました。また一部の製品の同素材やそれ以外の部位を含むスペックに関しても、品質表示が不明確な表現となっておりました。
■防止策
1.品質管理プロセスにおいて
a)スペックシートの内容を精緻化し、要求品質を徹底します
b)経営直轄の品質マネジメント委員会を設置します
c)お客様にお約束した製品品質を確実にお届けするため、管理の透明性を可能な限り高めます
2.品質表示において
お客様にも明確で適切な表現を徹底するため、表示のガイドラインを制定します。