柔道女子48キロ級で連覇を含む五輪5大会連続メダリストで、「YAWARAちゃん」の愛称で親しまれている谷亮子さんが7日、フジテレビ系「ぽかぽか」(月~金曜・午前11時50分)に生出演。2005年の第1子出産後に、授乳をしながら試合に臨むなどして、世界選手権で優勝を果たした際の思いを語った。
同番組レギュラーの元横綱・貴乃花光司氏とフリーアナウンサー・河野景子の次女・白河れいから「出産後半年で本格復帰。試合の後にホテルに戻って授乳して、午後の練習に行っていたと。試合と試合の間に授乳していたというのは本当ですか?」と問われた亮子さんは、「まず、結婚して競技を続けるということもなかなかなかったんですね。出産してってなると、難しいでしょっていうのが先行しちゃったんですね」と、当時の女子選手の環境にふれた。
今は五輪の選手村に託児所が設けられるなど、変わってきているが、「当時はなくて、何かしらきっかけになればばと思って。環境を整えるために、まずは私が頑張らなくちゃと。優勝しないと、やっぱり難しかったよねとなってしまうので、世界選手権優勝は必須だったんですけど」と、当時の強い決意を語った。
試合や練習の合間での授乳は「(母乳は)血液と一緒なので、疲れるんですよ。そういったことも、体を自分自身で知って、今後に続く選手に伝えていけるなってこと学べたし、本当にいい経験になりました」と話した。
亮子さんは柔道女子48キロ級で2000年シドニーで金メダルを獲得後、03年にプロ野球選手の谷佳知(当時オリックス)と結婚し、「(旧姓)田村でも金、谷でも金」を掲げて04年アテネ大会で五輪連覇を成し遂げた。05年12月に第1子となる長男、09年10月に次男を出産。2人とも野球をやっており、長男の佳亮(よしあき)は、東都大学リーグの駒大に入学している。