プロ野球の発展に貢献した監督、選手らに贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が7日、都内のホテルで開かれ、ドジャース・大谷翔平投手が特別賞を受賞した。2年連続3度目。特別賞には賞金300万円とメダルが贈呈される。
大谷はNPBを通して「昨年に引き続き3度目の正力松太郎賞の特別賞を受賞できて嬉しく思います。今シーズンは移籍初年度でしたが、家族、首脳陣、選手、スタッフの皆さん始め多くの関係者に支えられて、チームとしてはワールドチャンピオン、個人としても1年間試合に出続けて成績を残すことができました。来シーズンは開幕戦が東京ドームで行われ、久しぶりに日本のファンの皆さんの前でプレーできるのを楽しみにしています」とコメントを寄せた。
大谷はメジャー7年目でドジャース1年目の今季、史上初の50本塁打、50盗塁を達成し、2年連続で本塁打王を獲得するなどキャリアハイの成績を残し、自身初のワールドシリーズ優勝も経験。その頑張りが評価されて受賞となった。選考委員の王貞治氏(ソフトバンク球団会長)は「(ファンの)期待に応えるというのではなく、期待を超える活躍をする」と感嘆した。
大谷は21年、23年に続いて3度目の特別賞受賞となるが、同賞の内規には「プロ野球セ・リーグ、パリーグの両リーグの競技者を対象に」とあることから、王氏は「特別賞という形が現状では最適だろう」と説明した。