「没後10年 高倉健特集上映」(22日まで)が7日、東京・丸の内TOEIで始まり、「駅 STATION」(1981年、降旗康男監督)上映後、同作の撮影を担当した木村大作監督(85)が舞台あいさつした。
「今どきの映画よりいいでしょ? 名シーンばかりで。映画ってこういうものですよ。これは健さんが48歳、僕は41歳のときのものです」と木村氏。邦画史に残る高倉さんについて、「この特集上映を特に若い人に見て欲しい。撮影現場で健さんはスタッフ一人一人の働きもすごく見ていた。映画づくりに精いっぱい自分の身をささげた人」と振り返る。
木村監督は高倉さんの作品で「八甲田山」「居酒屋兆治」「夜叉」「鉄道員(ぽっぽや)」などの撮影を担当。自身にとって「オーラを感じさせる以上に、ただただすごい人。いまの自分があるのも高倉さんとの出会いがあったから。人生を決定づけた『神』のような存在」と感謝していた。