◆サッカー 全国高校選手権静岡大会準決勝 浜松開誠館―藤枝明誠(9日・エコパ)
全国高校サッカー選手権静岡大会は9日、エコパスタジアムで準決勝が行われる。浜松開誠館と藤枝明誠の第1シード同士が激突し、もう一つのカードは連覇を狙う静岡学園が飛龍と対戦。静学サッカー部出身で、Daiichi―TV「KICK OFF! SHIZUOKA」のMCを務める須藤駿介アナ(28)に、各チームの「推し選手」を挙げてもらった。
■浜松開誠館
3年連続で4強入りした浜松開誠館は、トップ下の森下太陽選手(3年)が効いていると思います。技術が高く、球際で負けない強さもある。セカンドボールを拾い、周りを生かしながら前進していく。
東海大静岡翔洋との準々決勝ではスーパーなミドルシュートを決めましたが、思い切りの良さも感じました。0―1で迎えた後半の同点ゴールでしたが、あの一発で試合の流れが変わった。開誠館は「押せ押せ」になり、自分たちのスタイルの「湧き出てくる分厚い攻撃」ができるようになった。
ミドルは得意で「狙っていた」と言っていましたが、あの状況で打つことを選択して、ミドルを決め切るのは勇気がいることです。自分の技術に自信を持っているんだな、と感じました。
青嶋文明監督は「選手権の県大会は一発勝負というプレッシャーもある。セットプレーと一発のミドルが勝負を分けるポイントになってくる」と話していました。その言葉を体現した形です。
■藤枝明誠
藤枝明誠は3年ぶりのベスト4進出。中1日という厳しい戦いを勝ち抜きました。2日の試合(無効試合となった準々決勝・浜名戦)は放送席にいたのですが、解説の(元磐田の)成岡翔さんが「ピッチが川ですね」と話したほど、すごい雨でした。
けがのリスクも考えながら戦わないといけない。体力的に本当にきつかったと思う。相手の浜名もそうですが、そこで気持ちをリセットし、集中して再試合を戦った。すごいと思います。
そんな明誠で、松本安司監督が「前線で起点になってくれる」と絶大な信頼を置いているのがFWの水上大和選手(3年)です。浜名戦では決勝点を挙げました。1トップなので、役割がすごく多い。守備では2枚のセンターバックを見てプレスをしっかりかけて、献身的にボールを追いかける。攻撃時には何度も動き出す。
やり続けるのはきついと思う。でも水上選手が裏に抜けることで、中央やサイドにスペースができる。それが浜名戦の結果にも結びついた。自信になっていると思います。
◆放送予定 Daiichi―TVでは、9日の準決勝は第2試合の静岡学園―飛龍戦(午後1時開始)を地上波で生中継し、公式YouTubeで2試合ともライブ配信する。16日の決勝(午後1時開始)も生中継する。