ドジャース・大谷翔平投手(30)が、9月19日(日本時間20日)の敵地・マーリンズ戦でメジャーリーガー史上初めて達成した「50―50」(50本塁打&50盗塁)の記念ベースを巡って、ドジャースなどが提訴されていることを7日(日本時間8日)、インディペンデント(電子版)が報じた。
同記事によると、提訴したのは、サウスカロライナ州に住む野球ファンの医療関係の仕事に従事するジェームズ・ゴセットさん。大谷の50個目の盗塁を決めた際のベースを購入するために、かねてマーリンズの試合記念品販売部門とメールでやりとりをしていたという。だが、盗塁をしてたどり着いた塁のベース(二盗なら二塁ベース、三盗なら三塁ベース)は、ドジャースが記念に保持することを知っており、そのひとつ前のベース(二盗なら一塁ベース、三盗なら二塁ベース)をほしいと言い、了承を得ていたという。
だが、9月19日の試合では、大谷が初回に三盗を決めて50個目の盗塁をマークすると、2回には二盗を決めて51個目の盗塁を記録した。ゴセットさんの事前のやりとりでは、初回の三盗を決めた際の二塁ベースを購入して受け取るはずだったが、三盗を決めた際にベースは替えておらず、二盗を決めたことで、二塁ベースすらも51個目の盗塁の記念ベースとしてドジャースが引き取ったという。
その後、ゴセットさんはマーリンズに問い合わせたところ、「ドジャースに渡ってしまった。私たちがベースを受け取ることはできない」と連絡を受けたという。訴状によるとゴセットさんとマーリンズは「売買契約を結んでいた」という。ドジャースも売買を妨害したとされて訴えられた。
9月19日の試合で大谷は4打席目から3打席連続本塁打を放つなど6打数6安打10打点、2盗塁と大活躍。試合前は48本塁打、49盗塁だったが、試合が終わってみると、メジャー史上初の「50―50」を達成しただけでなく、「51―51」にまで数字を伸ばし、自身初のポストシーズン進出を決めた試合でもあった。大谷のあまりの大活躍が思わぬ事件に発展してしまった。