日本体操協会は8日、臨時理事会後に藤田直志会長、鹿島丈博副会長がオンラインで取材に応じ、各種目の新しい強化本部長を発表した。
女子の強化本部長には、2021年東京五輪で種目別床運動・銅メダリストの村上茉愛(まい)氏が就任。28歳での大抜てきとなった。鹿島副会長は「選手としての能力が高い選手だった。28歳と若いが、面談する中で考えている強化戦略、また強化本部のマネジメント、人間性で非常に高い能力を有していることが読み取れた」と説明した。
村上氏は、世界選手権でも数多くのメダルを獲得。得意の床運動では2017年、2021年大会で金メダルを獲得。21年の世界選手権を最後に現役を引退した。その後は母校・日体大で指導をしていたが、2024年6月に退任した。
男子は徳洲会で、2024年パリ五輪3冠の岡慎之助や、団体金メダルの杉野正尭、2021年東京五輪の団体銀メダルの北園丈琉らを指導してきた村田憲亮氏が強化本部長に就任した。
今回、強化本部長は公募制で選考され、決定した。
男子は2024年パリ五輪まで2004年アテネ五輪団体金メダルの水鳥寿思氏が務め、女子は田中光氏が務めてきた。また水鳥氏は、新たに体操・トランポリン・新体操を統括するハイパフォーマンスディレクターに就任した。
なお、新体操は村田由香里氏、女子トランポリンは丸山章子氏が強化本部長に決まり、続投。男子トランポリンは人見雅樹氏が就任となった。