日本サッカー協会(JFA)の影山雅永技術委員長が8日、都内で同委員会後に会見し、2028年ロサンゼルス五輪を目指す年代別日本代表の監督について言及した。
ロス五輪を目指す現U―19日本代表(船越優蔵監督)は、来年2~3月のU―20アジア杯(中国)、同5月から9月に開催時期が変更されたU―20W杯(チリ)を控えている。
影山委員長は「U―20W杯が9月にずれた。急がなくてもいいではないかという考えも1つにある。(海外組が増えて)選手を呼べないとしても、その中でポストユース世代、その後のA代表につながる層をグッと上げる大事な大会だと確認した。急がなくてもいいけど、決めなくていいわけではない。いい方向にいくためには、後に引っ張るよりも早く決められればいいなと思う」と話した。
また、船越監督で来年のU―20代表の2大会に臨むかについては「それは間違いない」と明言した。
さらに、五輪監督に求める資質については「ますます難しくなる。ベストの選手で戦えなくなるかもしれないけど、できるだけ上を目指す。それを踏まえて一緒に戦っていく。資質としては、クラブを率いる方、毎日トレーニングして試合を重ねて、自分のプレーモデルを積み重ねていく仕事とは多少異なる。難しい状況にも適応できる資質を持っていていただかないと、ますます難しい、苦しむことになる」と強調した。
ロス五輪を目指す年代別代表監督には、今夏のパリ五輪サッカー男子日本代表を率いた大岩剛監督(52)が就任することが濃厚となっている。パリ五輪ではオーバーエージ(OA)枠を使用できずU―23(23歳以下)選手のみで臨み、さらにMF久保建英(23)=Rソシエダード=ら世代の中心選手も招集できない中でベスト8に進出。関係者によると、日本サッカー協会はその手腕を評価し、大岩監督に続投オファーを出していた。