KinKi Kidsの堂本光一(45)が8日、東京・帝国劇場で、2000年の初演から25年目を迎えた主演ミュージカル「Endless SHOCK」(29日まで)のラストとなる東京公演初日を迎えた。
原点であり、最終地のステージに立った光一は「4、5月と帝劇でやりまして、7、8月は梅田? あれ? いっぱいやりすぎて分からない」とジョークを交えつつ、珍しく感傷にも浸った。「地方公演では『最後』を意識できずにいたけど、帝劇に戻ってきて『あぁ、この稽古場も最後なんだ』とか。一つ一つ、ひしひしと感じています」と語った。
来年2月に建て替えのため、帝劇が一時休館することもあり、今年でファイナルを迎えた「SHOCK」。5月9日には森光子さん(12年死去、享年92)の「放浪記」(2017回)の国内演劇における単独主演記録を更新。9月28日には上演数が2100回に達した。
記録も、記憶も刻む光一が、思いをはせたのは、劇中のシーン。「『夜の海』という曲の中でも『コウイチは、消えることを知りながらも走り続けている』とあって。SHOCK自体も、今月で最後。『もっと良くしていこう』と千秋楽までやっていくと思うんですけど、何のためにやっていくか答えはないですもんね」。そう話したが、劇中の主人公同様、覚悟は揺るぎない。
「幕が開けばね、そこにお客さんがいて、振り返れば、こんなにも素晴らしい仲間がいて、袖にはたくさんのスタッフがいて。そのために、頑張るのが全てじゃないかな」。ラスト25公演。伝説が最終章を迎える。(田中 雄己)