◆大相撲九州場所初日(10日、福岡国際センター)
西十両5枚目・友風(中村)が東6枚目・東白龍(玉ノ井)に押し出され黒星スタートとなった。
前に出る東白龍。はたいた友風。もつれた土俵際は友風に軍配が上がった。しかし物言いがつき、結果は友風の右足のかかとが出ていたとの判定。「最初は『ヨッシャ』と思いましたけど、仕方ないです。ちょっといなされて焦ってしまい(相手を)呼び込んでしまった。それが全てですね」と振り返った。
東白龍には過去、5勝1敗と圧倒しているが、それだけに緊張して慎重になったという。「まだ初日ですから。これからです」と力強く言い切った。
九州場所は因縁の地でもある。2019年の2日目、琴勇輝に押し出された時に右膝から落ちて「右ひざ関節脱きゅう」の大けが。医師からは「今後、歩くことも難しいかもしれない」と告げられたという。4度の手術、5か月に及ぶ入院を経て復活したものの背筋には冷たいものを感じている。
そんな九州での本場所。「土俵に上がって周囲を見回しても悪いイメージしかない。どう振り払うかではなく、どう付き合っていくかですね。そのうち良いこともあるでしょう」と前向きに話していた。