音楽ユニット「YOASOBI」が10日、結成5周年を記念した初の単独ドーム公演「超現実」の東京ドーム公演の最終日を迎えた。10月の京セラドーム大阪での2日間で7万人、東京の2日間で10万人の合計17万人を動員。令和の音楽シーンを席巻する2人が、怪物的パワーを見せつけた。
むせかえるような熱気が東京ドームを包み込んだ。会場全体が歓声で揺れる中、コンポーサーのAyaseが「エグすぎるぜ!」と叫びながら会場を見渡せば、ボーカルのikuraは「熱気がすごいね。5万人の声ってこんなにすごいんだ。今までで一番大きい歓声が聞けてうれしい! ありがとう」と超満員の客席に呼びかけた。
5年間の集大成を見せつけた。Ayaseは「5年前はこんな景色が見えて、その中心に自分がいるとは思ってなかった。ようやくたどり着いた」としんみり。これまでを振り返りながら「5年だけではない。人生の全てが糧になっている。人生の集大成をこのライブに詰め込んだ」と宣言した通り、デビュー曲「夜に駆ける」や、11日に配信する最新曲「New me」など25曲を惜しみなく披露した。
ドームの空間を全て使った。メインステージ、センターステージだけでなく、天井にはレーザービームで文字や模様を描いた。「HEART BEAT」では5万人と合唱。さらには「私たちを近くに感じられるように」と気球に乗って最上階席に向かい、2曲歌唱するなどドームをテーマパークに仕立て上げた。
1曲披露するごとに感謝を口にしていたikuraは「YOASOBIはこれからも活動を続け、みんなの夢を全部乗せて、YOASOBIは大きくなる。今後も見たことない景色や、新しい音楽を探したい。みんな、ありがとう」。2人にとっても、ファンにとっても、最高の夜を駆け抜けた。