◆第29回東京スポーツ杯2歳S・G2(11月16日、東京・芝1800メートル)
過去10年のうち、5頭がG1馬になっている出世レース。今年のメンバーでは、クロワデュノール(牡2歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)が大物候補とみている。
6月9日の新馬戦(東京・芝1800メートル)が衝撃的だった。直線では、牝馬2冠のチェルヴィニアを姉に持つアルレッキーノとの競り合い。残り1ハロンから突き放しにかかり、最後は2馬身半差をつけた。勝ち時計1分46秒7は、同舞台での新馬戦で最速。レースの上がり3ハロンが11秒3―11秒1―11秒5というのも、驚くほかない。
10月下旬に帰厩し、先週は栗東・CWコースで79秒6―11秒5。ルシフェル(3歳3勝クラス)を5馬身追走して1馬身先着という、上々の内容だった。衝撃のデビューVから5か月。重賞でどんなパフォーマンスを見せるか楽しみだ。(水納 愛美)