オリックスに育成枠で入団したU―18台湾代表の陳睦衡(チェン・ムーヘン)投手(18)が10日、来年2月の宮崎キャンプまでに「バファローズ丸暗記」を約束した。この日で高知での秋季キャンプを打ち上げ、台湾へ一時帰国。「僕は選手名鑑を見て、映像で選手を知ろうとしています。選手を見て、名前を覚えてです」と意欲を見せた。
今後は台湾国立体育大で自主練習を行うが、家庭教師を付けて日本語習得にも励む。「日本語が分かるようにも頑張りたいですね」。選手、首脳陣の顔と名前を一致させた上でコミュニケーションを図り、新天地に溶け込む構えだ。
「数え切れないほど、おいしいものをいただきました。全部、おいしいです」と日本の食事も気に入った様子。岸田監督からは「練習の記録をちゃんとつけるように」と指示された。体重は85キロから90キロ、球速も2キロ増の最速155キロを目標に、支配下登録目指す計画。無限の可能性に勤勉さも持ち合わせている。(長田 亨)
◆陳睦衡(チェン・ムーヘン)2006年3月23日、台湾出身。18歳。穀保家商高から台湾国立体育大へ進学。9月のU―18アジア選手権では2試合に先発し、計9回1/3を2安打無失点。10月に育成枠でオリックス入団。背番号017。181センチ、85キロ。右投左打。
〇…阿部が出身地に復活を誓った。昨年から大阪・大正区のスポーツを支援する社会貢献活動を開始。シーズン登板数に付き、2万円を寄付しているが、活動2年目は49試合から17試合と出番を減らした。山岡とともに秋季キャンプを打ち上げたこの日は「50球 出力70%」の条件付きブルペンで、フォークやカットボール、カーブを確認。「もっと寄付したい。自分にプレッシャーをかけるためにも頑張りたい」と巻き返しに燃えていた。