タレントのハリー杉山が11日、都内で行われたレバウェル介護「介護の日プロジェクト2024」オープニングイベントにフリーの鷺見玲奈アナウンサーと出席した。
「介護従事者の皆さんは社会のヒーローです。今日を機にどういう仕事をしていて、どれほど支えてくれているか話せたらうれしいと思います」と2年前に亡くなった父の介護を振り返り、終始、熱く思いを訴えた。
「仕事がもっとほしい」と情報番組に出演した20代半ば。一方で、自宅では父の介護が必要で家族の関係も徐々に悪化。在宅介護中には「愛を与えても愛として帰ってこない時が恐ろしかった」と自身を他人と認識し、暴力を受けそうになったことも。その後は、介護職員や施設にも頼り「救われた」と感謝した。現在もお世話になった施設には「今でも顔出しに行く。感謝を伝えても伝えきれない。忘れてないよ、応援しているよと伝える」ことを大切にしているという。
当事者として「介護は遠い存在と思うかもしれないけど、いつか身近になる。ある程度、基礎は心に持っておいてほしい」と改めて強調。特に笑顔が大切で「緊迫感というか、どうしようというのがなくなる。ちょっとした失敗があっても、まず怒らない。(一回)リフレッシュして、(もう一回)アプローチする」とハリー流介護法を明かした。
この日は、実際に施設で取り組んでいるジャンケントレーニングを体験。介護福祉士の指示に従い、手、足、口を使って勝つ、負けるを繰り返すゲーム形式だったが、かなり苦戦した様子で「母親とやります」と笑った。