◆スペイン1部 ▽第13節 Rソシエダード1―0バルセロナ(10日・レアレ アレーナ)
【サン・セバスティアン(スペイン)10日=豊福晋】日本代表FW久保建英が所属するスペインリーグのRソシエダードは、ホームで首位のバルセロナと対戦し、1―0で勝利した。久保は先発フル出場し勝利に貢献した。
試合終了後、左手を力強く伸ばしガッツポーズでチームの勝利を祝った久保の言葉には自信がみなぎっていた。
「リーガのベストチームを相手に、完全に勝利に値した。Rソシエダードにきてからのベストパフォーマンスのひとつだったと思う」
前節に続き2試合連続でリーグ公式のMVPに選出されるなど、首位バルサを前にも輝いた。前半30分、エリア内右で相手を手玉にとり2選手の間をすり抜け左足でシュート。前半ロスタイムには中盤で華麗なターンをみせ、ドリブルでFWオヤルサバルの決定機を演出した。後半23分にはアウトサイドでの好パスでMFブライスのシュートにつなげるなどスタジアムを沸かせた。
久保は「攻撃だけじゃなく守備でもよく耐えてボールを回収できた。他に大きなチャンスがいくつかあったし3―0もあり得たけれど、大事なのは勝ち点3が取れたこと。できることは全部やって、すべてがうまくいった」とチームのパフォーマンスを評価。今季公式戦全試合で得点していたバルサを相手に、FWベッカーの得点を守りきり逃げ切った。
Rソシエダードのアルグアシル監督は「CLのトップのような試合。限界まで戦い勝ちとった勝利」と満足げ。一方、敗れたバルサのフリック監督は「レバンドフスキのゴールがオフサイドで取り消されたのは主審の完全なミス」と幻の先制点に言及し敗戦を悔やんだ。
序盤下位に沈んだRソシエダードは徐々に順位を上げ8位に。久保は「このあともEL、リーガ、国王杯と大事な試合が続くので、3つの大会でうまくやっていきたい。代表週で怪我をせずに今後につなげて、今年をいい形で終えたい」と先を見据えた。