今オフのポスティングシステム利用が容認され、メジャー移籍を目指すロッテ・佐々木朗希投手(23)が、11日までに米国の大手代理人事務所「ワッサーマン」のジョエル・ウルフ氏を代理人に選定した。スポーツ報知の直撃にウルフ氏が認めた。移籍先の最有力候補に挙がるドジャース・山本、対抗馬のパドレス・ダルビッシュら数多くの顧客を持つ敏腕代理人が、ストーブリーグの主役に躍り出た「令和の怪物」をサポートする。
これまでも幾多の日本人メジャーリーガーの契約をまとめてきた敏腕代理人が朗希をサポートする。9日に今オフのポスティング利用がロッテに容認された朗希への注目度が増していく中、誰が代理人を務めるのか―。スポーツ報知の直撃取材に、ウルフ氏は「Yes.I can confirm」(間違いありません)と自身が行うことをハッキリと認めた。
昨オフはオリックスからドジャースに移籍した山本をサポートし、二刀流の大谷を除けば投手史上最長&最高額となる12年総額3億2500万ドル(約465億円=当時のレート)で契約をまとめた。由伸はSNSに「スーパージョエル」と投稿するなど全幅の信頼を置いていた。その他にもダルビッシュや鈴木誠(カブス)、千賀(メッツ)、日本人選手以外でもスタントン(ヤンキース)ら大物を顧客に持つウルフ氏は朗希にとって心強い味方であることは間違いない。
23歳の右腕には米球団の青田買いを防ぐための“25歳ルール”が適用されるため、マイナー契約から。とはいえ、各球団に割り当てられる25歳未満の海外選手を獲得するための「国際ボーナスプール」が12月15日にリセットされ、1月15日からの25年度予算となれば、約8億~11億円程度の契約金を手にすることが可能だ。それでも、環境と将来の超大型契約を見据えたチーム選びをする可能性が高く、大谷、山本らが在籍するドジャースが最有力候補と目されている。
交渉期間はMLB事務局から全30球団に契約可能選手として通知されてから45日間となる。早くも日米で連日話題をさらう“朗希争奪戦”の行方はウルフ氏の手腕にかかっている。