NPB(日本野球機構)の井原敦事務局長は11日、日本シリーズと同時間帯にMLBワールドシリーズの録画番組を放送したことを理由に、日本シリーズの取材パスを没収したフジテレビに対し、「協力体制を深めていくこと」を目的に、同局と話し合いの場を設ける考えを明らかにした。
この日、都内で行われたセ・パ両リーグの理事会では「日本シリーズは日本のプロ野球にとって最大の価値があるもので、シリーズの地上波完全中継はテレビ局、スポンサー、12球団と機構の4者の協力体制で成り立っている」との認識を確認。その上でフジテレビに対し、「制裁、抗議というものではなく、フジテレビさんともそういう協力体制を改めて築き上げていきたい」として、話し合いを行うことにした。近日中に同局に文書で意向を伝える。
NPBは同局に対し、9、10日の日本―チェコ戦の取材も拒否したが、13日からのプレミア12については、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催のため規制の対象外。今後のNPB主催イベントについては取材を認める方針だ。