◆第55回日本少年野球春季全国大会・山梨県支部予選(第23回秋季大会) ▽準決勝 北杜ボーイズ11―3富士北麓ボーイズ=6回コールド= ▽決勝 北杜ボーイズ6―1笛吹ボーイズ(11月4日・北杜ボーイズグラウンド)
来年開催の第55回春季全国大会(3月26~31日・大田スタジアムほか)の支部予選が各地で行われた。山梨県支部では4日に準決勝、決勝が行われ、東日本選抜大会に出場した北杜ボーイズが支部予選“連覇”を達成。6年ぶり5度目の春季全国大会出場を決めた。
※ ※ ※
最後の打者を打ち取り優勝を決めても、北杜ナインは大騒ぎをせず静かに喜びに浸った。小尾主将は「全国大会ではベスト8以上を目指します」と話す。2018、19年と2年連続夏の選手権大会で8強入りした先輩たちが目標だ。
今大会、中島日出夫監督(57)に代わり指揮を執った長男・塁コーチ(31)が「例年のチームよりパンチ力がある」と評価した打線が光った。準決勝では6回、1番・三田の右越え三塁打をきっかけに7連続適時打で7点を挙げ、コールド勝ち。三田は決勝でも初回無死一、二塁で右翼線に適時三塁打。「来た球を素直に打ち返した。いい感覚で打てた」と笑顔がはじけた。
投げては準決勝は雨宮、保坂の継投で3失点に抑えた。決勝は先発・水野が「球は走っていたが、テンポが悪かった」と反省を口にしたが、5回1失点と好投。2番手の松野が締めた。しかし、塁コーチは「投手陣は一度リセットする。投げられる選手が多いので、これからどの選手がはい上がってくるか楽しみ」と奮起と底上げを期待した。
「全国大会で勝てるように、これから体と心を強くしていきたい」。塁コーチは春夏通算10度目の出場に喜びながらも、上位進出に向け決意を新たにしていた。
【北杜ボーイズ・登録メンバー】※は主将
▽2年生 ※小尾匠、雨宮璃彩、三田輝龍、水野雄勢、松野成那、久次米奏士、望月優吾、木村駿斗、土屋惺南、坂本翔、大場陸皇、有野心、宮澤俐生、福島怜穏、保坂龍人