ロッテの吉井理人監督は12日、ZOZOでの秋季練習後に取材に応じ、佐々木朗希投手のポスティングシステムによるメジャー挑戦について言及した。32歳だった1998年シーズンからメッツなど3球団を渡り歩いた指揮官は自身の経験を交え、「そこは個人のやりたいこともいろいろあるし、決まっているルールの中でのこと。自分は行ったのは32歳かな。ものすごく楽しかった。行けるもんならできるだけ早く行きたい思いがあった。おっさんになってある一定のレベルで行くのと、これから伸びていくレベルで行くのでは、苦労は全然違うかもしれないけども、それも含めて彼は楽しんでやってくれるんじゃないかな。(道のりは)厳しいと思いますよ」と目を細め、佐々木にエールを送った。
佐々木は今季18試合に登板し、10勝5敗、111イニングを投げ、防御率2・35をマークした。チームは、最速165キロを誇る剛腕が抜けた穴埋めが急務。指揮官は「今年120イニングぐらい投げたのかな。それで10勝、貯金5を作ってくれた。結構大きい穴だとは思うんですけど、1人で埋めるのはなかなかむずかしいと思うので、みんなの力で埋めていきたいと思います」と前を向いた。
19年に投手コーチとしてロッテに復帰してから、同年ドラフト1位入団の佐々木を見守ってきた吉井監督は「まだまだすごいピッチャーになると思いますけど、成長の度合いでいえば順調にきている。大きなケガをさせずに旅立ってくれるのは、ホッとしてます」と、うなずいた。